アミラ・ウィライアージ 「Amira =intl. Edition=」を聴いてみた。

最近ずっと聴いているジャッキー・エヴァンコと同時期にユーチューブで見つけて衝撃を受けた9才の女の子。

彼女もジャッキー・エヴァンコと同じ「O mio babbino caro」を歌い、オランダのTVスカウト番組で衝撃的なデビューを飾った。
これはその彼女の最初のアルバム。
発売されたのが今年の5月なので、アミラは10才になったところ。

誰でもどこかで聴いたことのあるよううなクラシカルな曲を集めた内容。
こういうのって流行っているのか、新宿のタワーレコードでは、通常の声楽の棚には置いてなくて、ソフトクラシックとかいう別の棚に置かれていた。
あ、これはジャッキー・エヴァンコさんのことね。
この「Amira」はタワーレコードには置いてなくて、Amazonで購入した。

全体を通して聴いていると聴きやすく、収録曲数も少なく(10曲)収録時間も短いので軽く聴ける感じ。
ただ、難を言えばあまりに軽すぎるような気もする。
彼女は、デビューした経緯や年齢や歌っている音楽の種類からもジャッキー・エヴァンコとどこでも比較されるのだろうが、声質ももちろん違うし、これから向かうべき方向もかなり違うような気がする。
全体を包み込むようなジャッキー・エヴァンコと、目標に向けてストレートに突破していくようなアミラ。
っていってもよくわかりませんよね。

実際に僕自身、最近声楽関係に興味があって、いろいろ聴いているのだけど、長年やっているロックのギターだったら、この人はうまい、とか上手くないけどすごくカッコいい(これキース・リチャード)、とか音のヨレヨレ加減が最高(これジェリー・ガルシアね)とか、それくらいは分かるのだけど、特に女性ボーカリストに関しては、好きかも♪っていうのはあっても、うまいのかそうではないのかはよくわからない。
オーケストラ自体のうまいへたなんて、正直全くわからない。

Amazonのレビューで、

「あまりに録音、演奏がイマイチです。音域、ダイナミックレンジが感じません。
最低半年はかけてCD作成してそれなりのプロデューサー、エンジニア、管弦楽団で制作してもらいたかったデスね。
急いで旬のうちにCDを売ろうとしているのがありあり分かります。」

とか書いている方がいらっしゃいましたが、その通りかもしれません。

全体に悪くなくて聴きやすいけど、ここがいいんだ、というようなポイントに乏しいような気がします。
いいけど、全体的な魅力に欠けるというのか・・・

今回のアルバムは、はじめて彼女をユーチューブで見たときの衝撃にはとても敵いませんが、若い彼女にはまだまだ将来がありますので、次回作に期待したいと思います。
といいながらも最近のヘビーローテーションではあります。


Amira =intl. Edition=
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