新宿の風景

平成12年の2月に、僕は福岡から上京した。
知人が新しい会社を設立し、その設立メンバーに誘われたのだ。
20数年住んでいた福岡を離れ、東京で仕事をすることにした。

知人の新しい事務所は新宿駅の南口から数分のところにあった。
新宿駅といえば、かつて西口のフォークゲリラや、いまだに好きな永島慎二さんの「フーテン」などで学生の頃からの夢の場所でもあった。
今でも「新宿」、という言葉には特別な想いがある。



写真は東南口の大塚家具あたりから撮ったような覚えがある。
歩いている女性はもちろん誰か知らない。
この写真を見ると何故かチャンドラーのハードボイルドの一節、「卑しい街を行く誇り高き男」とか全然正確ではないが、そんな言葉を思い出す。