スティーブン・キング「ドクター・スリープ」を読んでみた。なんとあの「シャイニング」の続編!

もう何十年もキング作品を読んできて、最愛の作品といえば多分「ファイア・スターター」だろうなと思っていますが、それに続くのは「シャイニング」であり「セイラムズ・ロット」であり「IT」であったりします。
ただ、個人的にですが「IT」あたりからだんだん作品にワクワク感が薄れてきて、もういいかなと思い、その後も続々と出てくるキング新刊にもそれほど興味を抱くことはなくなっていました。

そんなときこの作品!発売日に書店で見るまでは続編が書かれていたなんて知らなかった!
すごい!「シャイニング」まさかの続編。うれしいことにKindle版も同時発売だったので即座に購入、数日で読みました。

続編であることや、アブラという新しいヒロインの登場等のワクワクさせる内容で最後まで楽しんで読めました。
Amazonの他の方のレビューを読むと、賛否両論で物語的な部分で否定的な感想が多いですが、決してそんなことはなく、かつて「シャイニング」を読んで楽しんだ方は必読ではないかと思います。
あの幼かったダニーが人生を取り戻す物語であり、失われた家族であるトランス家を取り戻そうとする物語でもあります。

作品に関してはいろいろあると思いますが、今回いちばんうれしかったのは、Kindle版の同時発売です。
特にキング作品はほとんどが長い物語のため、これまで文庫以外の新刊では本が大きく重く、気軽に読むことができませんでした。
持ち歩いて電車の中で読むなんて無理だし、ソファに寝ころんで読むなんてことは無理でした。
キンドル版であれば、どこにいてもどんな端末でも読むことができるので、いつもよりも短時間で最後までたどり着きました。

この作品でまたキング熱が再発したようなので、この数年サボっているキング作品を読んでいこうと思っています。もちろんKindle版で。
それと、できることならこの作品の続編も読んでみたいと思うのは僕だけではないはず。
成長したアブラと、自分の役目を終えつつ年老いたダニーの最後の物語、考えただけでもワクワクします。


電子書籍で読むのが吉かも。
ドクター・スリープ(上) シャイニング (文春e-book)
リエーター情報なし
文藝春秋